里山の美麗種 その2 名付けて「銀河」君

これを見て「ガ」の仲間だと思う人は、かなりの虫好き! そしてこれが「ホソハマキモドキ科」の仲間だと、一発で判る人は間違いなく「蛾オタク」!!



このメタリック感は普通だったら甲虫かと思うでしょ? でもガなんです。
名前は『ツマキホソハマキモドキ
ホソハマキモドキ科の中でも最上位の美麗種なんだって! ソックスにまでオレンジと黒のシマシマを履いて一部の隙もありません!
そんなファッションセンスに敬意を表して、銀色の蛾だから「銀河」君と命名してみました。 



いたのは「ショウブ」の葉上。

何故かっていうと幼虫の食草がショウブ(あの菖蒲湯にするやつです)なのです。こんなに派手なのにどうして今まで見つけられなかったのかなあ? ショウブにはよくアシナガグモがいてそれは時々見ていたんだけど・・・ 

それにしても里山って何でもいるすごいところ! まだまだ新種が見つかりそうです。

これは他のガには見られない変わった行動をするんだって!それは止まっているとき、両方の後ろ足を動かす行動で「天敵に動いている後ろ足を触角と思わせて、頭部への攻撃を避けている」という説があるそうです。




連続写真で見てもらうと分かるように、触角は動いていないのに後ろ肢をクルクルと上下に動かしています。

写真だと分かりづらいけど、誰かが「You Tubu」で動画を紹介しているので、興味があったらそちらをどうぞ!






2 件のコメント:

  1. 今日、実物をショウブの葉っぱの上で確認させてもらいました。足クルクルやってましたよぉ~!そして実物も間違いなくキレイだったのだ。

    ところで里山のショウブ。これは植栽したもので、もともとここに生えていたものではありません。だとしたらツマキホソハマキモドキは元の場所から一緒にここにやってきた?・・・いや、そうではなくて多分想像するに、今までは脇を流れる川に生えているセキショウを幼虫が食べていたのではないかと思います。同じサトイモ科の仲間だからネ。でもセキショウってショウブに比べると葉っぱがとても小さいし、増水すると水に隠れてしまう。だったら葉も大きくて食べがいもあるし、安全な場所に生えているショウブの方がずっといいやぁ~!と言うことでお引っ越ししてきたんじゃないかな。これ、kunichan新里山移動説。いかが?

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  2. なるほどなるほど、説得力ある新説! いずれにせよ、今まで見つけられなかったのが、なんとも不思議です!

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